『月曜から御めかし』錦戸亮から名作を計算する
この曲はシングル『Crystal』のカップリング曲で、錦戸亮さんが作詞を担当したアップテンポナンバーである。
「月曜日なんて来ないでほしい…!」と鬱々してしまう社会人への共感・励ましの歌詞。
それに混ざる、錦戸さんのオシャレな着眼点と言葉遊びがさく裂しており、本当に何曜日に聴いたって最高中オブ最高。
錦戸さんの作詞は、もはや「作詞」ではなく「作詩」って感じで、歌詞カードを見るだけでニコニコ。
特に私が気になるフレーズは以下の部分である。
「グルグル回るループに潜んでる、神様からの粋なサプライズ。早くしなくちゃもうすぐバターになっちゃいそう。」
この歌詞、不思議だと思いませんか?
急にバターになりそうになってるの!?亮ちゃん大丈夫!?
(元ネタが分かる方は懐かしんでいただけたら、と思います。)
1988年、イギリスで発売された『ちびくろサンボ』をご存知だろうか。
かつて世界中で人気となり、そして人種差別問題により長い間姿を消していた絵本である。
この絵本は、作者ヘンリー・バンナーマンがインドに滞在中、自身の子供のために描いたもので、
インドの少年・サンボが4匹のトラと出会い、身ぐるみ全部剥がされるけど、何だかんだあって服などが全部戻ってきて、何なら美味しいパンケーキを169枚も食べたよ、という物語だったのだが、アメリカなどでは、その風貌からインド人ではなく黒人ということになり、その黒人が著しく黒く、身ぐるみ全部剥がされる描写から“人種差別”と判断され、販売が中止となってしまったのだ。
何故唐突にこの絵本の話を始めたかというと、この絵本に出てくるトラが、上記の歌詞の一部の下敷きになっているからである。
『ちびくろサンボ』に登場する4匹のトラはプライドが高く、それぞれが、自分がジャングルの王であると信じており、その言い争いの末、互いを追いかけ、木の周りをグルグルと回る。
そのスピードはどんどん速くなり、仕舞いにはその遠心力により、肉体が分離し、トラたちは“極上のバター”へと姿を変えてしまう。
ちなみに、実際バターは、生クリームをグルグル回して作ることが可能である。
【手作りバターの作り方】
①生クリームを空のペットボトルへ注ぐ。
②高速で約2分間振り続ける。
③いつの間にかできた白い塊の水気を切り、完成。
(その水は薄い牛乳のようなものなので、栄養が含まれているので、飲んでみてください。)
そこで、トラは実際どれほど回ってバターになってしまったのか。
少しだけ考えてみたい。
インドに生息するトラは、ベンガルトラが主であり、彼ら足の速さは時速50~60km。
また絵本の中で注釈によって明らかになるのだが、トラたちが回っていた木はヤシの木であることが分かった。
インドのジャングルに多く生えているヤシの木はココヤシという種類らしく、木の幹の太さは、約40cmと言われている。
加えて、上記のバターの作り方を参考にし、約2分間回転していたと仮定する。
時速60km=分速1km
トラがバターになるまでの総走行距離=1km×2分=2km
2km=200,000cm
200,000cm÷40cm=5,000回転
以上のことより、トラは時速60kmでおよそ5,000回木の周りを回ることでバターになったと推測される。
またさらにこの結果から、「グルグル回るループ」から錦戸亮ちゃんがバターになってしまうリミットを計算したい。
1回転を人間の生活時間において、1日と仮定すると、
5,000回転÷365日=13年255日
つまり、錦戸亮ちゃんはある時点Aから13年255日経ったある時点Bでバターになってしまう。
この2つの「ある時点」はどこか。
まずはバターになってしまう可能性のある時点Bについて考える。
1番で横山くんが歌う「婚期に逃げられ、家事だってプロ級」という歌詞。
実際男性の婚期は何歳を指すのか。
2015年の厚生労働省の「人口動態統計」によると、男性の平均初婚年齢は31.1歳といわれている。
確かに関ジャニ∞はメンバー全員が婚期に逃げられている。
しかし、これは一般的に、社会的地位や収入も考慮しての結婚の場合である。
生物学的に言われている男性の結婚適齢期の限界は 35歳 と言われている。
これは、男性はその時点をピークとして、精子が老化を始め、女性が妊娠しにくくなることからきている話。
そこで本当の婚期の限界を超えた日を、バターになってしまうタイミングと考えてみたら、錦戸亮ちゃんがバターになる日は35歳の誕生日…
いや、今年!!!!!!!!
ということで、2019年5月13日現在から計算すると、あと175日で、錦戸亮ちゃんはバターになってしまう…。
また35歳の誕生日から逆算して、錦戸亮がバターになる日の13年255日前は、2006年2月24日であることが分かった。
この日錦戸亮ちゃんは、帝国劇場で行われた舞台『Endless SHOCK』に出演していたらしい。
もしかして、この日から錦戸亮ちゃんは、トラになってしまった…!?
いや、もう何の計算してるのかわからない…バターになるわけないのにね。
アホすぎるので、彼がバターにならないように祈りながら、冷やし中華をすすりたいと思います。
錦戸亮の作詞は素晴らしい。
格好良いものが大好きな彼は、格好良い歌詞を書く。
しかし、そのひととなりは言葉にも表れる。
可愛く、おしゃれな言葉選び。
まさしく絵本のように、「人をワクワクさせるストーリー」と「芯の通った伝えたいメッセージ性」がある。
これからも彼の作った曲にワクワクしたいな~!これからもよろしくね!